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会計と監査実務の最前線
新聞記事など最新の話題で会計的に気になることを公認会計士・監査人の立場から鋭くコメントします!
05 | 2011/06 | 07
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経理のお仕事
経理の業務と言えば、「伝票を起票したり」「仕訳を入力したり」「請求書を処理して代金を支払ったり」などを思い浮かべるかもしれません。確かにそれも日常業務として大切なことです。しかし、経理の仕事の本領はそこから先にあります。
「会計」とはそもそも実務で行われている様々な取引を、最も実態を表す形で数値に落とし込む作業です。したがって、究極的には十人十色で、処理する人によって答えが変わってくるアナログなものと言えます。もちろん、一義的には、詳細な会計基準や実務指針に従い、画一的な処理を求められることもありますが、企業の決算という意味では、確実に十人十色の答え(当期純利益)になります。
誤解を恐れずに言うのであれば、経理マンの醍醐味は「企業の実態を数値の形でデザインするアートの領域にある」のです(ちょっと言い過ぎかな)。
時に芸術家が自分に陶酔するあまりアートの度が過ぎることもあり、だからこそ、会計監査が必要だったりもします。私の経験上、実力のある上場企業の経理責任者は、皆さんいろいろな引き出しを持つアーティストです。だから、我々、監査人もある程度は企業側が決算をデザインすることを重々承知しており、それが投資家に有用で企業価値の増大に繋がりうる数字の見せ方であれば、監査上大きな問題にしないのではないかと思っています。会計監査が誰のため、何のために求められているかを考えれば自ずと答えは出ます。
ただし、時として、会計基準の理論にのみ縛られ、一体何のため監査をしているかを見失うこともあります。これは監査人としては要注意です。
話が逸れてしまいましたが、次回経理の醍醐味である「数値のデザイン」についてコメントします。



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プロフィール

公認会計士 若松 弘之

Author:公認会計士 若松 弘之
某大手監査法人で監査の最前線に立ち10数年・・・
そこで感じた問題意識を実践するために2008年10月に独立開業しました。現在は、公認会計士若松弘之事務所の代表として、監査だけではない会計関係全般の業務を行っています。
http://www.wakamatsu-cpa.com/

会計や監査にまつわる問題点やコメントを自由な立場から深く切り込んで積極的に発信していこうと思っています。
応援よろしくお願いします。

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